男性の更年期障害とは?
男にもある更年期障害
最近、「男性の更年期」というのが、注目されるようになりました。
多くの男性は、中高年になると体力や精力の減退を感じます。個人差がありますが、一部の方々に、「男性ホルモン」の欠乏が原因で、女性の更年期障害と同じような症状が出るということがわかってきました。これを「男性更年期障害」と呼ばれています。
男性の更年期障害の症状も、女性と同様に、動悸や肩こり、冷え、めまい、立ちくらみ、しびれ、食欲不振など「不定愁訴」と呼ばれるものも多くでます。
■ 精神・心理症状
抑鬱(気が晴れない)、イライラ、不安、クヨクヨする、集中力低下、不眠傾向など
■ 自律神経失調症状
骨コリ、腰痛、間接痛、ほてり、異常発汗、動悸、息切れなど
■ 性機能障害
性欲低下、勃起障害(ED)など
また、頻尿、残尿感、尿の切れが悪い、とった症状が典型的な男性の更年期障害になります。
男性の更年期障害の鍵となる「男性ホルモン」の分泌は、20代がピークで、加齢とともに、徐徐におとろえていきます。職場での責任やストレスが重くのしかかる、40〜60代にかけて、男性ホルモンの分泌不足が引き起こす諸症状。これが「男性更年期障害」です。
発症時期
発症時期は、早い方は40代から、多くは、50代に身体の変調があらわれると言われていますが、年令に関係なく「男性ホルモン」が減少することにより、発生します。
女性の更年期は、一般的に50歳前後の閉経の前後に急激に変化が現れます。しかし、男性の場合は、女性のように、閉経後に起きる急激なホルモンの減少のような変化は無く、男性ホルモンの減少スピードはゆっくりとしています。その為、単に、「身体が疲れたんだろう…。」ぐらいに考える方が多く、注意深くチェックする必要があると言われています。
男性更年期障害を発生しやすい性格
内科医のフリードマンとローゼンマンが人間の行動パターンを2つに分類しました。
・タイプA 「責任感が強く、几帳面でせっかち、競争心が強く、つねに成功への強い欲求をもっている」タイプ
・タイプB 「ゆっくりマイペース型で、精神面で安定感をもちつづけられる」タイプ
タイプAの人はストレスを溜めやすく狭心症や心筋梗塞になる確率も高く、そして、更年期障害になりやすいと言われています。
環境的な面
また、「環境的」には、仕事上の責任の重さ、仕事上でのストレス、中間管理職で板挟みの苦しい状況、リストラ、家庭内での父親としての責任や負担、子供の受験の問題、子供が巣立ったあとの空虚感などがあげられます。
その他
運動不足なども間接的要因として挙げられます。